総合病院精神科

京都第一赤十字病院

当院は666床の総合病院で、地域医療支援病院、救急医療機能認定やがん拠点病院の指定を受けた地域の中核病院である。 このため、症例は発達障害等の児童から認知症等の老年期まで多岐にわたる。また、神経症圏の症例も多く、中でも通常は難治とされている身体表現性障害(身体症状症および関連症群)には、新たな治療を試み、治療成績を示している国内唯一の機関である。

精神科病床は有していないが、せん妄をはじめとするリエゾン症例も多く、多職種による精神科リエゾンチームの活動も行っており、せん妄に関しては治療および予防のシステム構築も行っている。緩和ケアチームにも参加している。また、救命救急センターにて自殺企図例等の救急医療における対応の機会がある。 これらの臨床経験を生かし、国内外への論文投稿等の学術活動も積極的に行っており、学会発表や論文執筆の指導も可能である。

専攻医は週のうち4日が外来日、1日がリエゾン担当日である。外来日は平均で外来新患1.5人、外来再診16人、リエゾン再診2人、リエゾン担当日にはリエゾン新患を平均2.5人診察している。当直業務はない。学会等の参加には年額84000円まで支給される。


ホームページ:http://www.kyoto1-jrc.org/

連絡先:京都第一赤十字病院 電話 075-561-1121(代)

担当者:名越 泰秀  yasuhide-nagoshi@kyoto1-jrc.org

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京都第二赤十字病院

当院は明治22年2月に、日本赤十字社京都府支部として現在の所在地に設けられ、明治45年1月日本赤十字社京都支部常設救護所として開設された。大正15年5月1日京都支部療院(病床25床)、昭和9年11月京都支部中御門(なかみかど)病院、そして昭和18年1月から現在の京都第二赤十字病院(現在許可病床672床)と改称された。

精神科は、昭和30年代に設置され、入院病床を持たない外来のみの組織である。発足時の常勤医師1名から、現在3名まで増員された。年間13000人以上の外来患者があるが、入院患者のリエゾン依頼も多い。また本院は救急告示病院で、京都市内でも1,2位を争うほど救急車搬入台数が多い。従って、自殺企図の患者さんや、精神疾患患者さんの身体的急変に毎日対応する。

専攻医の業務は週4日外来勤務となる。精神科リエゾンチーム、緩和ケアチームに関与し、精神疾患患者、がん患者など多くの症例を経験できる。総合病院では医学全体の進歩を身近に感じながら精神疾患患者さんに対応するという使命があり、多忙だが、日々やりがいを感じられる。どのような精神科医になるにしても、専攻医として総合病院勤務は不可欠である。

ホームページ:https://www.kyoto2.jrc.or.jp/

連絡先:京都第二赤十字病院 こころの医療科(精神科) 電話 075-231-5171(代)

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市立大津市民病院

当院は、昭和12年に市の病院として開設されました。平成29年からは「地方独立行政法人市立大津市民病院」となり、新たな一歩を踏み出しています。

新専門医制度の研修では、若い先生方に精神・心療内科および緩和ケア科の診療をしていただきます。当院は精神科病床を持たない総合病院ですので、精神・心療内科は基本的に外来のみで、週に2回の診療を行っていただきます。疾患は総合病院の特色として統合失調症や双極性感情障害は少なく、うつ病、適応障害、パニック障害、身体表現性障害の方が多い印象です。またリエゾン診療では認知症、せん妄が中心となります。週に5日勤務のうち残りの3日間は、緩和ケア病棟で6〜7名程度の入院患者様を担当し、精神腫瘍学、疼痛緩和などに関連した終末期医療について学んでいただきます。この点が、平均的な総合病院精神科とは違う、当院での研修の特色となっています。これらの通常診療に加えて、月に2回程度の内科系救急の当直があります。学会参加は自由に行っていただけますが、旅費の負担は筆頭演者のみとなります。休暇は年間20日に加えて夏休を6日まで取得できます。

当院は大津市の駅から徒歩10分くらいの高台に位置し、緩和ケア病棟はその最上階にあります。ぜひ当院で、大津市街や琵琶湖の眺望を望みつつ、総合病院精神科と緩和ケアについて学んでください。

ホームページ:https://och.or.jp/

連絡先:市立大津市民病院 電話 077-522-4607(代) Fax:077-521-5414

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JCHO神戸中央病院

公称は緩和ケア22床を含む424床の総合病院、最近の実質運営ベット数は350床程。臨床科についてはだいたい揃っているが、ここ数年産科は休診状態(婦人科はあり)、神経内科も神戸大派遣で2-3名の常勤体制。こうした陣容で人口21万人程の神戸市北区の中核病院として機能している。神戸市北区は全体的に標高300m〜の高台にあり、神戸電鉄という小さな私鉄沿いに開発されて時間の経過したニュータウンとの性格が強い。

(写真は病院正面像。S61完工。東京都庁などで有名な黒川記章の設計で,当時の病院協会賞を受賞した。贅沢で頑丈な作りのためかいまだに使用出来ている。うなる程の資金を運営出来ていた社会保険庁時代の遺産と言えよう。)

当科の体制は、長年常勤医2名に週1回の非常勤医1名(現在は有馬病院より谷口医師に来ていただいている)、および週1回の非常勤心理士1名で長年営んでいる。外来は2診察室、スペースの都合で形は悪いが第2診察室が第1診察室の倍程の広さがあり、個室を有さない若手勤務医師の私財置き場とややなっている。これで概ね1日の50-60名程の外来患者(うち新患が年500-600名程)に対応している。入院はコンサルテーション・リエゾンの時に膨大な業務を除けば、精神科ベットを有しない事もあり低リスクのうつ病の休息目的などで常時0-2名程度となる。精神科病院での入院が必要な場合は近隣病院への紹介となるが、幸い府立医大関連の大池病院や有馬病院が比較的近くにあり、またより近くに位置する兵庫こころの医療センターのスーパー救急病棟も利用可能な場合が多く、患者の入院先探しに困り果てるといった事態は最近は減ってきている。

若手医師の業務については2つの場合に分けて説明する。その1、若手常勤医の業務について。週に2回の新患対応を含む午前・午後の一般外来と、週1回金曜半日の特殊外来(心療内科外来)、および病棟リエゾン業務が中心となる。兵庫県では最古に入る緩和ケア病棟を有しており、ここでの受け持ちも相談に応じる。 その2、専門医研修中のローテート医について。常勤医が判断した上での新患・旧患の外来診療が週1-2日、あとは病棟でのリエゾン業務(上述の希望の場合の緩和ケア病棟を含む)、さらに金曜日の午後の症例検討会が中心となる予定。もっとも現在はこの枠の利用者がいないため、着任を待ってなるべく希望を入れてプログラムを組んでゆく予定である。

最後にアピールポイント。病院は標高約400mの高さにあり、これは六甲山の麓と言うよりも中腹にあたり、六甲山登山のルートの1つが病院の門前を通っている。本年52歳になった小生、ここ8年程東灘区の自宅から週1回は自転車通勤を行っている(写真は通勤用の我が愛車,オレゴン州の小さなメーカーで作られている)。ちなみに帰りはずっと下りで神戸の中心部三宮まで15分程。このように山はすぐ隣りで町も意外と近いのが売りである。

有井一朗

ホームページ:http://kobe.jcho.go.jp/

連絡先:JCHO 神戸中央病院 電話 078-594-2211(代)

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京都府立医科大学附属北部医療センター

当院は、京都府立医科大学附属病院として、京都府北部の医療を担うと共に、教育にも力を入れている。外来患者は、神経症圏(F4)の患者が最も多く、入院機能をもたない診療所タイプの構成となっているが、近隣に支援学校、知的障害者施設があるため知的障害、広汎性発達障害などの患者の診療も経験することができる。判断に迷う際には、すぐに指導医と相談・検討しながら治療にあたっていく。

外来は2診制で、週2回初診、再診担当、週1回近隣の弥栄病院外来を担当し、午後は週2回の認知症の鑑別診断を担当する。リエゾン・コンサルテーションは主にせん妄への対応となるが、入院を契機に認知機能低下やアルコールの問題が顕在化した症例では、地域連携室との連携で精神科病院への橋渡し役を担うこともある。また月1回の緩和ケア委員会へ参加する。

セミナー等は、北部医療センター・与謝医師会症例検討会、がん診療に携わる医師・看護師に対する緩和ケア研修会、初期研修医向けレクチャー等があり、年1回程度、研修講師や、身体科にアピールすべき精神科的テーマを発表する(任意)。学会参加の旅費支給、研究費等は制度化されており、自由に参加することが可能である。

当院は総合医局となっており、大学附属病院でありながら他科との垣根が低く、すぐに相談しあえることも大きな特徴である。天橋立を見渡す美しい自然に囲まれた環境で、研修を受けることが可能である。


ホームページ:http://nmc.kpu-m.ac.jp/

連絡先:京都府立付属北部医療センター 電話 0772-46-3371(代)

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