京都府立医科大学大学院 医学研究科 精神機能病態学
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TOP PAGE精神機能病態学「教室の概要」
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教室の沿革
 本学精神医学教室の歴史は、明治27年12月に島村俊一が教諭として赴任し、精神病学、精神神経病学及び法医学の講座を担当したことに遡り、翌明治28年2月には京都府立療病院のなかに神経精神科が独立して開設されました。その後、佐々木恒一、野田浦弼、久保昱二郎、小谷庄四郎、飯塚禮二、加藤伸勝、中嶋照夫、福居顯二各教授へと引き継がれ、平成28年7月から成本 迅が講座を担当し、現在に至っています。
※写真:初代教諭 島村俊一先生の記念碑(附属図書館玄関)
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教室の構成
 現在の教室は、教授1、准教授1、講師2、学内講師1、助教5、病院助教1、後期専攻医2、前期専攻医6、大学院生9、公認心理師2、精神保健福祉士1名で構成されています(令和6年4月1日現在)。また、当教室では京都府立医科大学医療センターを構成する、京都府精神保健福祉総合センター・京都府給与厚生課(健康管理)・京都府立こども発達支援センター・京都府立心身障害者福祉センターに併任講師2、併任学内講師1、併任助教3の計6名が属しており、週半日~1日外来診療や研究、研修医・専攻医・大学院生の指導にあたっています。
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教室の概要
教室の主な目標として以下の3つが挙げられます。
1) 各臨床グループを中心とする特定機能病院としての高度で質の高い医療の提供。
2) 身体医学・心身医学の知識を併せ持つバランスの取れた精神科医の育成。
3) 臨床におけるリサーチクエスチョンから出発した基礎・臨床を含めた幅広い研究活動。

 診療面では、精神科病床(20床)において、摂食障害や強迫症(強迫性障害・OCD)の行動療法、うつ病を対象とした認知行動療法、身体合併症を持つ精神疾患患者に対する治療など幅広い疾患を対象とした入院治療を行っています。外来診療では、「コンサルテーション・リエゾン」、「思春期・青年期」、「老年期(認知症疾患医療センターを含む)」、「強迫症(強迫性障害・OCD)」、「認知療法」等の専門外来を設け、専門性の高い診断・治療を行っています。

 卒前教育においては、参加型実習を中心に、生物・心理・社会的モデルに基づいて多角的に精神障害を理解してもらえるようプログラムを組み、学外実習として、京都府精神保健福祉総合センターでのデイケア見学やクリニカルクラークシップにおける総合病院精神科での研修も実施しています。卒後の研修医教育においては、せん妄や不眠症への対応などプライマリケアに必要な精神科の知識が身に着くよう屋根瓦方式で指導にあたっています。

 精神科の専門教育においては、関係病院と連携しながら入院から外来までまんべんなく多くの症例や臨床場面が経験できるようにプログラムを組んでいます。大学では基本的な薬物療法と精神療法のスキルが身につくよう指導医の指導のもと主体的に精神科病棟の入院患者やリエゾンの診療に携わる形をとっています。関係病院には、スーパー救急病棟を持ち精神科救急を担当している病院や、児童を対象とした診療を行っている施設、また復職支援プログラム(リワーク)を行っている診療所など特色ある診療を行っている施設が多くあり、各病院に指導経験豊富な医師が多く勤務しています。入局をお考えの方は是非一度見学にお越しください。

 研究面では、基礎・臨床ともに多岐にわたる研究活動を行っています。詳しくは各研究グループのページをご覧ください。本学の他の教室や他大学、及び企業との共同研究も活発に行っており、自由な発想のもと、今後の研究の発展を担うことができる人材を求めています。

教授 成本 迅
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〒602-8566 京都市上京区河原町通広小路上る梶井町465番地 文責:医学研究科 精神機能病態学 更新日:2024年4月5日